富山県氷見市の市営墓地「村上墓地」では、ことし1月の能登半島地震で全体の半数にあたるおよそ220の区画で墓石が倒れるなどの被害が確認されました。
お盆を迎えましたが、修繕されたのは7つの区画にとどまっていて13日、墓参りに訪れた人たちは倒れたままの墓石に線香をあげたり、花を供えたりしていました。
また、修繕のめどが立たない中で、氷見市では「墓じまい」を考える人が増えているということで、市の合葬施設に遺骨を移したいという申し込みの件数は地震のあとから先月末までに70件と去年を大きく上回るペースです。
墓参りに来た80代の女性は「修繕をお願いしても300件待ちと言われました。倒れた状態のままなので泣きそうになりますが、もっとひどい状態のお墓もあるので助かったと思いたいです」と話していました。
また地元の男性は「先祖に申し訳ないが、どうしようもないです。修理の順番が回ってくるのをおとなしく待つほかないと思います」と話していました。