日本原電は。東海第二原発の再稼働を目指して安全対策工事を進めていますが、建設中の防潮堤の基礎部分に不備が見つかり、原子力規制庁は、防潮堤の設計自体を抜本的に変更し、不備が見つかった部分を建て直すことも含めて検討するよう求めています。
日本原電は設計の見直しを検討してきましたが、8月7日に今の基礎部分は残したまま補強を行う考えを説明したことが、規制庁への取材で分かりました。
規制庁は今後、この見直しで十分な安全性を確保できるか審査することにしています。
日本原電の関係者は、この見直しについて、大幅な追加工事を伴うことで強度が確保されるとしたうえで、「実質的な作り直しだ」と話していて、工事には一定の時間がかかることから、9月としている安全対策工事の完了時期は延期が避けられない見通しです。
東海第二原発は、電力需給がひっ迫する状況や、エネルギー安全保障に対応するため、政府から再稼働を目指す原発の一つに位置づけられています。