訴えていたのは、パラアーチェリーの小野寺朝子選手で、東京パラリンピック前の2021年1月、ブログに匿名で「代表入りも無理なの気づきませんか?悪あがきもほどほどにした方がいい」「代表選手になりたいならルールを守るのは最低限のマナーです」などと書き込まれました。
小野寺選手側が投稿者の開示請求を行ったところ、重定選手と分かり、名誉を傷つけられたと訴えました。
重定選手側は「代表選手としてふさわしくないという感想を述べたもので公益性がある」などと反論していました。
判決で東京地方裁判所の大久保紘季裁判官は「投稿は小野寺選手への攻撃が目的で、真実だとは言えない。名前を隠してブログに投稿していて卑劣だ」と指摘し、重定選手に120万円余りの賠償を命じました。