福岡市動物園によりますと、ミャンマーから先月到着した4頭のアジアゾウのうち子どものゾウ1頭が、今月18日と20日、23日の3回にわたり、営業時間中に屋外の飼育スペースから逃げ出したということです。
子どものゾウは▽体長1メートル70センチ、▽体重1トンで、いずれの日も飼育スペースを囲む柵のワイヤーの隙間から外に出たとみられています。
ゾウが来園者などに接触することはなく、けがをした人はいなかったということです。
動物園では、今月26日までに、3本あるワイヤーの隙間を鉄製のチェーンで塞ぐ暫定的な対策を行いましたが、それまでの間、通常の営業を続けていて、公表もしていませんでした。
4頭のアジアゾウは、ことし10月を目指している一般公開に向けて、環境に慣らすための飼育が行われています。
福岡市動物園は「ゾウと一緒にミャンマーから来日したゾウ使いがいるため、脱走は防げると考えました。そこは認識が甘く、来園者を含め関係者の皆さまにご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。