7月12日、松山市の松山城がある山で土石流が発生し、ふもとの住宅に住んでいた3人が巻き込まれて死亡しました。
観光名所の1つの松山城では営業休止が続いて、地域経済への影響が懸念されていましたが、夏の観光シーズンを前に7月末に営業が再開され、観光客の姿も戻りつつあります。
しかし、山のふもとの一部の地区では土砂災害の危険性があるとして現在も20世帯33人に避難指示が出されていて、親族の家や市が用意したホテルなどに身を寄せている人もいて、避難生活が長期化しています。
応急工事としてふもとで進めている土のうの設置は8月10日に完了したほか、斜面をシートで覆う工事は早ければ8月26日にも完了する見通しで、市は一定の安全が確保できたら早期に避難指示の解除を検討することにしています。
一方で斜面全体を復旧させる工事は少なくとも1年半から2年ほどかかると見通しで、市は「被災された方々が安全・安心に生活できる環境を早期に整えられるよう復旧に取り組みたい」としています。