宮崎市の青島海水浴場は、例年この時期、多くの人でにぎわいますが、南海トラフ巨大地震の臨時情報の発表を受けて、遊泳を禁止していました。
12日から対策を講じた上で再開することになり、午前9時の開始前にはライフセーバーが津波を想定した訓練を行い、フラッグや笛を使った避難誘導の手順を確認しました。
対策として、すぐに岸に戻れるよう遊泳区域をこれまでの水深1.5メートルから1メートルほどの範囲に狭めたほか、ライフセーバーたちが利用客に避難経路を記した地図を配りました。
海水浴場を管理する施設によりますと、12日午前中の利用客は例年と比べてかなり少ないということです。
大阪市から子どもと旅行で訪れた女性は「ギリギリまで来るか悩みましたが、高台の場所を確認して、気をつけながら楽しみたい」と話していました。
海水浴場を管理する団体の小玉順規さんは「帰省客や観光客が海を楽しみたい気持ちもあると思い、安全対策を講じた上で再開した。避難経路を把握したうえで、浅いところで遊ぶように注意してほしい」と話していました。