小林製薬は、8日午後、大阪市でことし6月までの半年間の決算会見を開き、8日付けで就任した山根聡 新社長と、社長を退いて健康被害の補償を担当する創業家出身の小林章浩 取締役らが出席します。
小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントをめぐっては、摂取したあと腎臓の病気を発症するなどして全国で健康被害の訴えが相次いでいて、8月4日の時点で、死亡に関する相談が319件寄せられ、このうち会社は、製品の摂取が確認されなかった人などを除いた107件について、死亡との因果関係を調べています。
この問題では、ことし1月以降、健康被害が疑われる事例が相次いで会社に報告されたにもかかわらず、公表まで2か月以上かかり、7月、外部の有識者委員会がまとめた報告書では「遅くとも2月上旬以降には全社を挙げて早急に対処すべきだった」と指摘されました。
これを受けて会社側は、一連の問題の責任をとって、創業家出身の経営トップ2人の辞任を決めましたが、その際、記者会見を開きませんでした。
8日の会見では、会社側が新たな体制や経営陣の責任について、どのような説明をするかが焦点になります。