福島第一原発にたまるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、東京電力は、去年から政府の方針に従って、基準を下回る濃度に薄めた上で海への放出を行っていて、8月24日で最初の放出開始から1年となります。
政府関係者によりますと、これにあわせて岸田総理大臣は8月下旬にも福島県を訪問し、漁業関係者らと面会することを検討しています。
この中で岸田総理大臣は、処理水の海洋放出はIAEA=国際原子力機関の関与のもとで安全性を確保しながら続けられていることを説明する見通しです。
そして、今後も風評対策や漁業支援に万全を期していくとともに、処理水の放出開始後、中国が続けている日本産水産物の輸入停止措置の早期撤廃に向けた働きかけを粘り強く続けていく考えを伝えるものとみられます。
政府は、地元側と具体的な訪問日程の詰めの調整を続けることにしています。