全日空は、11日開かれた春闘の労使交渉で月額1万1000円のベースアップを行うと回答しました。
定期昇給分と合わせると、平均で5.6%の賃上げになるということです。
また、日本航空も先週、月額1万2000円のベースアップを行うと労働組合側に回答しています。
定期昇給分と合わせると平均で6%の賃上げになるということです。
全日空と日本航空のベースアップはいずれも2年連続で、引き上げの額も1991年以来、33年ぶりの高い水準となります。
賃上げの継続が焦点となることしの春闘は、幅広い業種で、高い水準での早期決着が相次いでいて、航空業界でも、新型コロナで落ち込んだ旅客需要の回復に伴う好調な業績を反映し、従業員の待遇を改善しようという動きが進んでいます。