逮捕されたのは、長崎県長与町の会社員、豊島祐志容疑者(31)と妻でパート従業員の豊島里恵容疑者(31)です。
警視庁によりますと、おととし8月から9月にかけて、他人名義の運転免許証4枚を偽造したとして、有印公文書偽造の疑いが持たれています。
偽造免許証には、それぞれ実在する女性の氏名や住所などが印字されていましたが顔写真は別人だったということです。
他人になりすましてスマートフォンを乗っ取り、ネットバンキングの口座から不正に金を抜き取る詐欺事件の捜査の過程で、夫婦が実行役に偽造免許証を渡していた疑いがあることが分かったということです。
夫婦は詐欺グループに偽造免許証を売り渡すいわゆる「道具屋」とみられるということです。
自宅からはおよそ200枚分の偽造免許証のデータが見つかっていて、警視庁は全国のおよそ90件、被害総額4億5000万円以上の詐欺事件に使われたとみて詳しく調べています。