東京女子医科大学では、岩本理事長が去年までの10年間トップの代表理事を務めていた同窓会組織「至誠会」をめぐって不正な経理処理があったとして警視庁の捜索を受けたほか、会への寄付額が人事評価や推薦入試の過程で考慮されていたことなどが明らかになっています。
大学が設置した第三者委員会は、一連の問題の背景に岩本理事長の「一強」体制があり理事会も機能不全に陥っていたとして、経営陣の抜本的な改革が必要だとする報告書を公表していました。
大学関係者などによりますと、7日夕方、臨時の理事会が開かれ、岩本理事長の解任について理事の過半数が賛成し、7日付けで解任が決まったということです。
また、当面の後任の理事長として肥塚直美常務理事が選任されたということです。
岩本理事長は5日、大学で開かれた教職員を対象にした説明会で、一連の混乱を謝罪した一方、早期の辞任は明言せず、理事たちからは直ちに辞任するよう迫る意見が相次いでいました。
大学は今後、第三者委員会の指摘を踏まえて再発防止策や改善計画を策定することにしています。