広島市の原爆ドームのそばを流れる元安川では、6日午後6時からメッセージの記された灯ろうを川に流す灯ろう流しが行われています。
平和公園には6日朝からブースが設けられ、訪れた人たちが灯ろうに平和へのメッセージを書きつづっていました。
灯ろうの中には、平和公園に手向けられた折り鶴を再生した紙が使われているものもあり、「安らかにお眠りください」という追悼のことばなどが書かれていました。
大阪府から訪れた27歳の女性は、灯ろうに「戦争のない平和な世界が早く訪れますように」と書きこみ、「原爆資料館などに実際に足を運んで感じた気持ちを書きました。79年前と聞くとずいぶん前のできごとのように感じますが、祖父母の年齢と同じぐらいなので、悲劇を繰り返さないよう心に刻みたいです」と話していました。
原爆で亡くなった親族の名前を書いた広島市の69歳の男性は「79年前の原爆で、祖父や祖母をはじめ親族がたくさん亡くなりました。現在、中東情勢も問題になっていて、いつになったら平和に暮らせるのかと思います。みんなが笑顔で暮らせる世界になってほしいです」と話していました。