シンポジウムは犯罪被害者の遺族や支援にあたる弁護士たちでつくる団体「新全国犯罪被害者の会」、通称「新あすの会」が開催し、オンラインを含め100人余りが参加しました。
このなかで、高校3年の女子生徒が誘拐され、殺害された事件の遺族のメッセージが代読され「たった1人の娘は卑劣で残虐な手口で殺害されましたが、加害者は20年足らずで刑務所から出てきます。私たちは、事件でキャリアも収入も失い、娘を失った悲しみ、さみしさが薄れることはこの先、一生ありません」などと訴えました。
また、パネルディスカッションでは
▽事件後に行う必要がある行政手続きを一括でできる仕組みや
▽事件直後だけではない被害者や遺族への継続的な支援
▽損害賠償の請求を被害者や遺族に代わって、国が行えるようにすることが必要だという意見が出されました。
そのうえで犯罪の被害を受けた人たちに対応する国の専門機関「犯罪被害者庁」の、立ち上げの必要性について議論が交わされました。