起訴されたのは、熊本市の無職、陳野直也被告(43)と、熊本県八代市の塗装工、上田亨被告(41)の2人です。
起訴状などによりますと、2人は、3年前の2021年5月、熊本市南区城南町の住宅で、この家に住む元町議会議員の74歳の男性の手足を荷物用のひもで縛ったうえ、顔に粘着テープを貼るなどの暴行を加えて窒息死させ、敷地内の事務所にあった金庫など、合わせて100万円余りを奪ったとして、強盗致死などの罪に問われています。
警察は、2人を6月に強盗殺人などの疑いで逮捕していましたが、熊本地方検察庁は「殺意を十分に立証できる証拠の収集には至らなかった」として、強盗致死などの罪で19日に起訴しました。
これまでの調べによりますと、逮捕後の被告の供述に基づき、警察が熊本県南部の海を捜索したところ、奪われた金庫と製造番号が一致する金庫が扉の開いた状態で海底から見つかったということです。
検察は、認否について明らかにしていません。