永平寺町では、町道のおよそ2キロの区間で、時速12キロ以内で走るなど、特定の条件のもとで完全な自動運転を行う「レベル4」の車両の運行が、全国で初めて行われています。
去年10月、自動運転を行っていた車両が、道路わきに止められていた自転車に接触する事故があり、15日は、町や、開発の取りまとめをした産業技術総合研究所が再発防止の対策について説明会を開きました。
町などによりますと、事故があったのは、自動運転の車両2台がすれ違う地点で、この地点で、これまで行っていなかった車の前方のレーダーによる障害物の検知ができるよう、設定を変えたということです。
また、検知するカメラが、動いている自転車だけでなく、止まっている自転車も障害物として認識するよう、追加の学習をさせたということです。
そのうえで、町などは、安全性を高めることで再発防止の対策が完了したとして、16日から運行を再開することを明らかにしました。
当面はスタッフが同乗し、検証を続けるとしています。
再発防止の対策を行った産業技術総合研究所の加藤晋 首席研究員は、「安全対策を強化したので、これまでどおり安全に走行できると判断している」と話しています。