東広島市では、井戸から国の暫定目標値の最大300倍の濃度で「PFAS」が検出されるなど河川や地下水などで検出が相次いでいます。
市が排出源についての調査を進めた結果、アメリカ軍の弾薬庫に近い瀬野川水系では、14日に調査結果が発表された4地点のうち2地点で、暫定目標値の30倍と72倍の濃度で「PFAS」が検出された一方で、弾薬庫の上流では検出されていないということです。
こうしたことから、市は「排出源はアメリカ軍の弾薬庫の敷地に由来する可能性が高い」との結論に至ったということで、東広島市の高垣市長は「国を通じ、アメリカ軍に対して敷地内の水質や土壌の調査を実施するなど原因の究明を行うよう要請していく」などとコメントしています。
東広島市のPFASをめぐっては、去年12月以降、市が国を通じてアメリカ軍への調査を要望していて、2月、アメリカ軍からは「県内にある軍の基地の内外で有機フッ素化合物などが漏れ出たことを確認したことがない」などと回答があったということです。