福島第一原子力発電所の事故で溶け落ちた核燃料と周囲の構造物が混じり合った核燃料デブリの取り出しに向けて、東京電力は先月からカメラ付きのドローンを格納容器に投入して内部を撮影する初めての調査を行っています。
調査は装置の不具合で一時中断していましたが、14日に再開され、関係者によりますと、撮影された画像から、原子炉の真下にあたる位置に核燃料デブリとみられるものがつらら状に垂れ下がっている様子が確認されたということです。
過去に水中ロボットを使って行った調査では、原子炉の底から炉内に注入している冷却水が流れ落ちている状況が確認されるなど、底に穴が開いている可能性が高いとみられていました。
ただ、今回の調査では原子炉の真下まで入ったものの、カメラを上方向に向ける角度に限界があり、底の部分は撮影できなかったということです。
東京電力は近く、今回撮影した画像を公開することにしていて、詳しい解析を行って原子炉の損傷状況を調べることにしています。