元自衛官の島津慧大被告(27)は2018年6月、富山市の交番で46歳の警部補をナイフで刺して殺害し、奪った拳銃で近くの小学校の校門前にいた68歳の警備員を撃って殺害したとして、強盗殺人などの罪に問われました。
1審の富山地方裁判所は死刑の求刑に対して強盗殺人罪を適用せず、殺人と窃盗の罪で無期懲役の判決を言い渡しましたが、2審の名古屋高等裁判所金沢支部は「明らかな事実誤認がある。強盗殺人罪を前提として刑の重さを判断する必要がある」として1審判決を取り消し、審理をやり直すよう命じました。
被告側は不服として上告していましたが、最高裁判所第2小法廷の岡村和美裁判長は13日までに上告を退ける決定をしました。
今後、2審の判決に基づいて1審の無期懲役が取り消され、富山地裁で審理がやり直されることになります。