「すりばちやいと」は、福井県鯖江市の中道院に古くから伝わる伝統行事で、平安時代にこの地を訪れた比叡山延暦寺の元三大師が病気に苦しむ人にすり鉢状の炉をかぶせておきゅうをしたところ病気が治ったことが始まりとされています。
20日はあいにくの雨となりましたが、お年寄りや家族連れが次々と参拝に訪れました。
本堂で住職が逆さにしたすり鉢の上でもぐさをたいて参拝客の頭にかざすと、手を合わせて無病息災や学業成就を願っていました。
中には大学受験を控えた息子の写真を持参して、合格祈願をする人の姿も見られ、南越前町の40代の女性は「息子が高校受験の時にも祈願したら合格したので、ことしも訪れました。頑張って第一志望に合格してほしいです」と話していました。
「すりばちやいと」は来月2日にも行われます。