講演会は東京 江戸川区に本社がある総合物流会社が開き、トラックドライバーとして働く社員およそ260人が参加しました。
2019年4月、東京 池袋で起きた暴走事故で、妻の真菜さんと長女の莉子ちゃんを亡くした松永拓也さんは動画や写真を紹介しながら、思い出を振り返り、「2人と生きていく日々がずっと続くと思っていたが、それが幻想だと気付かされる日が来てしまった。事故直後は生きる意味がないと思い、命を絶つことも考えたが、遺族の現実を知ってもらうことで事故を防げるのではないかと考えるようになった」と話しました。
そのうえで、「日々、事故を起こさないようにされていると思いますが、ゆずりあいや人を思う心で1件でも事故を防いでほしい」と訴えました。
参加した事務用品の配送を担当している55歳のドライバーは「交通事故を起こさない、そのひと言に尽きると感じた。被害者を生まないために運転を気をつけていきたい」と話していました。
松永さんは「プロのドライバーとして、加害者とならない安全運転を改めてお願いしたい」と話していました。